【4K・フルHD対応】LANで最大250m延長「HDMIエクステンダー」の比較表・接続方法を紹介

防犯カメラの録画機（DVR/NVR）から離れた場所に映像を出力したい時や離れた場所でマウス操作をしたい時に、ケーブルの長さが足りないことはありませんか？

「録画機とモニターまでの配線を伸ばしたい」
「複数のモニターを設置したい」
「移動せずに手元でみたい」

このような長距離配線が伴う映像出力に関するご要望には、『HDMIエクステンダー』が最適です。

HDMIエクステンダーは、防犯カメラのDVR/NVRから離れた場所のモニターに、映像を安定して伝送したりマウス操作をするための機器です。送信機と受信機のセットになっており、LANケーブルにつなぐだけでHDMIの映像品質を維持したまま遠くのモニターに出力することができます。

本記事では、2026年新カタログに掲載中の『HDMIエクステンダー４種類』について比較表を交えながらご紹介します。各製品の特長をご確認の上、設置現場に合わせてご利用ください。

HDMIエクステンダー比較表

画像
製品番号	DCT-FHD-250KVM/N	DCT-FHD-250/N	DCT-4K-120/S	DCT-FHD-60/S
最大伝送距離	250m(@Cat6/7) 120m(@Cat5e)	250m(@Cat6/7) 200m(@Cat5e)	120m(@Cat6/7)	60m(@Cat6/6a/7)
解像度	1080P	1080P	4K(30Hz)	1080P
ループアウト*¹ (ローカル出力)	○	○	○	○
マルチ接続	1対マルチ・送信機×1 ・受信機×最大253	1対マルチ・送信機×1 ・受信機×最大253	1対1	1対1
KVM*² （遠隔マウス操作）	○	―	―	―
壁取付	○	○	○	○
電源	DC5V/2A×2	DC5V/2A×2	DC5V/2A×2	DC12V/1A
PoC*³	―	―	―	○

用語解説

*1.ループアウト

ループアウトは、送信機側に搭載されているHDMI出力端子です。

長距離の延長先（受信機側）のモニターだけでなく、DVR/NVRのすぐそばにもモニターを設置し同時監視をすることができます。

防犯カメラの設置や設定、メンテナンス作業を行う時には、遠隔地のモニターまで行く必要がないため作業効率を向上させることができます。

*2.KVM

KVMとは、Keyboard（キーボード）、Video（モニター）、Mouse（マウス）の頭文字をとったもので、これら3つの信号を延長する機能です。

遠隔地のモニター（受信機側）にキーボードとマウスを接続することで、離れた場所にあるPCや録画機（DVR/NVR）を操作できるようになります。

たとえば、DVR/NVR本体を手の届かない場所に隠して設置しつつ、離れた場所にある受付や監視室で、映像の確認に加え録画機のメニュー操作や設定変更、バックアップ操作を簡単に行えるようになります。

*3.PoC

PoC（Power over Cable）は、送信機側の電源だけで受信機にも電力を供給できる機能です。

通常、送信機と受信機の両方にACアダプターが必要になりますが、PoC給電モデルでは受信機側にACアダプターが不要になります。これにより、映像を出力する遠隔地のモニター付近にコンセントを確保する必要がないため、電源設置の制約を受けず自由にシステムを組むことができます。

【フルHD KVM】HDMI & USBを最大250mまで延長

DCT-FHD-250KVM/Nは、HDMIの映像(フルHD)とUSBの通信を最大250mまで配線できるHDMIエクステンダーです。
KVM機能を搭載しており、離れた場所からマウスやキーボードを用いた操作ができるので、離れた場所のモニターから、集中管理室のレコーダーを直接操作することができます。

■ HDMIとUSBを1対1で延長、またはHUBを経由し1対マルチで延長も可能
■ HDMIループアウト×1
■ 伝送距離 / HDMI最大250m(1080P)、USB最大250m
■ 電源 / DC5V/2A
■ 重量 / センダー（132g）レシーバー（132g）
■ サイズ / 100(W)×97.5(D)×17(H)mm
■ 接続できるUSB機器 /キーボード、マウス、HIDデバイス