防犯カメラを設置しようとした際に、「カメラとレコーダーが100m以上離れていて配線が届かない」といった問題に直面するケースは少なくありません。防犯カメラでは、正しい配線方法を選ばないと、映像が不安定になるなど実運用に支障が出る原因になります。一般的なLANケーブルやPoE配線には距離の制限があり、設置環境によっては通常の配線方法では映像が安定しないこともあるため注意が必要です。

そこで、本記事では、防犯カメラの配線距離を最大500mまで延長できる長距離配線の方法を4つご紹介します。防犯カメラ導入前のチェック記事として、ぜひご参考ください。

長距離配線の方法使用する製品伝送レート
① LANケーブルを最大250・200m延長PoE スイッチングハブ
250m・200m延長
10Mbps@250m
10Mbps@200m
② LANケーブルを最大400m延長PoEエクステンダー
DCT-PE500-T/R
10Mbps@400m
③ 同軸ケーブルを最大400m延長PoE対応、同軸・LANコンバーター
DCT-1708
100Mbps@400m
④ 同軸ケーブルを最大500m延長同軸・LANコンバーター
DCT-1C1E
30Mbps@500m

スマホで遠隔管理ができるクラウド対応のPoEスイッチングハブです。エクステンドモードを使用することで最大200mまで延長できます。

長距離配線の方法使用する製品伝送レート
⑤LANケーブルを最大200m延長クラウドPoE スイッチングハブ
メガモデル/ギガモデル
10Mbps@200m

弊社では、防犯カメラの長距離配線に活用できる周辺機器をご用意しております。
設置現場に合わせた配線プランのご提案も行っておりますので、お気軽にご相談ください。

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LANケーブルを最大250・200mまで配線可能

カメラ用PoEハブを利用した長距離配線の方法です。LANケーブルを最大250・200m(@10Mbps)まで配線できる「PoEスイッチングハブ」を活用します。

つなぎ方配線距離を最大250m・200mまで延長

弊社の「PoE スイッチングハブ」は、ハブのエクステンドモードを使用すると、カメラまで最大250m配線可能です。シンプルな構成に加え、給電まで行えるので配線距離が250m未満の場合最もおすすめの方法です。具体的なつなぎ方は以下の通りです。

最大250m配線可能(ギガモデル)のつなぎ方

防犯カメラとレコーダーを100m以上離して設置する場合の配線構成図

最大200m配線可能(メガモデル)のつなぎ方

防犯カメラとレコーダーを100m以上離して設置する場合の配線構成図

検証動画:長距離配線でも安定した映像品質

PoE(+)スイッチングハブを用いた、250mの延長を検証した動画です。簡単かつ、安定した長距離伝送を実現していることがお分かりいただけます。

製品ラインナップ:PoE(+)スイッチングハブ

250m配線可能(ギガモデル)

200m配線可能(メガモデル)


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LANケーブルを最大400mまで配線可能

PoEエクステンダーを利用した長距離配線の方法です。PoEエクステンダー「DCT-PE500-T/R」を活用することで安定した映像を長距離で伝送できます。PoEエクステンダー(DCT-PE500-T/R)を使用した場合、カメラまで最大400m配線可能です。同時に給電まで行えるので別途電源工事の必要もありません。

つなぎ方配線距離を最大400mまで延長

PoE給電を利用した防犯カメラのLAN配線イメージ

※カメラの機種によって配線距離が変動しますので、営業窓口までお問い合わせください。

検証動画:400mの長距離配線でも安定した映像品質

PoEエクステンダー(DCT-PE500-T/R)を用いた400m長距離配線の検証動画です。安定した長距離伝送を簡単に実現していることがお分かりいただけます。

製品解説:PoEエクステンダー「DCT-PE500-T/R」

  • PoEエクステンダー
  • LANケーブルを最大400mまで延長可能
    ※設置するカメラの種類により配線距離が変わります。ご注意下さい。

    ■ POE延長距離/ 最大400m、IEEE 802.3af
    ■ PoE入力対応(電源アダプタ使用しない)
    ■ 重量 /215g
    ■ サイズ /65(W)×89(D)×20(H)mm

※DCT-PE500-T/Rは仕様変更により延長距離が最大400mになりました。


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同軸ケーブル最大400mまで配線可能

PoE対応同軸・LANコンバーターを利用した長距離配線の方法です。PoE対応同軸・LANコンバーター「DCT-1708」を活用します。POE対応同軸・LANコンバーター(DCT-1708)を使用した場合、既設または新設の同軸ケーブルで、最大400mまで配線可能です。同時に給電まで行えるので別途コンバーターやIPカメラのための電源工事は不要です。

つなぎ方配線距離を最大400mまで延長

防犯カメラの配線距離を最大400mまで延長できる長距離配線の例

※PTZカメラなど9W以上の製品には対応しておりません。

検証動画:400mの長距離配線でも安定した映像品質

POE対応同軸・LANコンバーター(DCT-1708)を用いた400m長距離配線の検証動画です。安定した長距離伝送を簡単に実現していることがお分かりいただけます。

製品解説:POE対応同軸・LANコンバーター「DCT-1708」

  • 既存の同軸ケーブルを活用してIPカメラの導入が可能
  • PoE対応のため、電源工事は不要

■ 通信規格 / 10Base-T/100Base-TX
■ コネクター / RJ45↔BNC
■ 伝送レート / 100Mbps(15W)
■ PoE入力対応(電源アダプタ使用しない)
■ 重量 / 61g
■ サイズ / 79(W)×52(D)×23(H)mm

【DINレール】
8個用DINレール:250mm
4個用DINレール:140mm
※2組以上から無償提供しております。


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同軸ケーブルを最大500mまで配線可能

同軸・LANコンバーターを利用した長距離配線の方法です。同軸・LANコンバーター「DCT-1C1E」を活用します。同軸・LANコンバーター(DCT-1C1E)は、既設または新設の同軸ケーブルを使用して、最大30Mbpsの伝送速度・最大500mまで配線可能です。配線距離500mの場合でも、30Mbpsの伝送ができるため、2Mbpsのカメラであれば、10台(20Mpbs)でも接続可能です。

つなぎ方配線距離を最大500mまで延長

防犯カメラの配線距離を最大500mまで延長できる長距離配線の例

検証動画:500mの長距離配線でも安定した映像品質

同軸・LANコンバーター(DCT-1C1E)を用いた500m長距離配線の検証動画です。安定した長距離伝送を簡単に実現していることがお分かりいただけます。

製品解説:同軸・LANコンバーター「DCT-1C1E

  • 既存同軸ケーブルを活用したネットワーク構築が可能
  • 同軸ケーブル(5C-FB)で、最大500m(@30Mbps)まで通信

    ■ 伝送距離 / 最大500m(@30Mbps)
    ■ 1×BNC / 1×LAN
    ■ 電源 / DC12V(アダプター付き)
    ■ 重量 / 55g
    ■ サイズ /78(W)×24(H)×65(D)mm

よくある質問

コンバーターとは?

コンバータ(converter)は変換をする機器を指します。防犯カメラの業界で用いられるコンバーターは、電気の交流(AC)から直流(DC)に変換するコンバーターや同軸ケーブルをLANケーブルに変換する機械などがあります。

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LANケーブルを最大200mまで延長可能

『クラウドPoEスイッチングハブ』シリーズの「エクステンドモード」を使用することで、最大200mまで延長できます。

ギガモデル-エクステンドモード

遠隔地にある防犯カメラやネットワーク機器とも安定した接続ができるため、工場や倉庫、屋外設備にも最適です。

検証動画:最大200mの長距離配線でも安定した映像品質

200m長距離配線の検証動画です。安定した長距離伝送を簡単に実現していることがお分かりいただけます。

製品ラインナップ:クラウドPoEスイッチングハブ

『クラウドPoEスイッチングハブ』シリーズには、基本のメガモデルに加え、高速通信に最適なギガモデルもラインアップしています。利用シーンに応じて最適なモデルをお選びください。

メガモデル(100Mbps)

ギガモデル(1Gbps)


最長1㎞の延長を実現!長距離配線にオススメの工事アイテム

長距離配線の方法を4種類ご紹介しました。組み合わせて利用すれば最大1㎞の長距離配線も可能です。配線環境に合わせてご利用ください*。

弊社では、長距離配線に活用できるエクステンダーやPoEハブ、コンバーターなどご用意しております。いずれの製品も弊社独自の実証実験を重ね、品質維持と向上を図っておりますので安心してご活用ください。また設置現場に合わせた配線プランのご提案も行っておりますので、お気軽にご相談ください。

*配線距離:カメラの機種によって変動します。詳しくは営業窓口までお問合せください。

FAQ

よくある質問

Q1
500m以上の長距離配線は可能ですか?
A

500m以上の配線も可能です。ご紹介した専用機器を用いるなどの設計が必要になります。

Q2
防犯カメラの配線距離が長いと、画質は劣化しますか?
A

適切な配線方法と機器を選べば、距離が長くなっても画質が大きく劣化することはありません。 ただし、規格外の配線や電源不足があると、映像の乱れや瞬断が発生する可能性があります。

Q3
無線(Wi-Fi)と有線では、長距離配線にどちらが向いていますか?
A

安定性を重視する場合は、有線配線が圧倒的におすすめです。Wi-Fiは配線距離の制限はありませんが、障害物や電波干渉の影響を受けやすく、広い敷地や屋外では不安定になるケースがあります。