「防犯カメラの映像はとにかくキレイに録画したい」

防犯カメラを設置する時にはこのように考える方は多いと思います。

防犯カメラの映像は高画質化が進んでおり、従来のカメラより細部まで鮮明に映し出すことができるようになりました。高解像度の映像は、事件やトラブルが起きた時の重要な証拠として広く活用されていますが、カメラが捉えた鮮明な映像を記録するには、録画機(レコーダー)の性能も確認することが必要です。

今回は、高解像度カメラを検討されている方向けに『レコーダー選びのポイント』を解説します。

参考:防犯カメラの録画方法は何を選べばいい?

レコーダー選びのポイントは2つ

4Kなど高解像度カメラの映像を録画するレコーダーは以下の2つを確認します。

  • 解像度
  • フレームレート

ぞれぞれについて詳しく見ていきましょう。

解像度

高画質な映像を録画する場合は、レコーダーの「録画解像度」を確認します。

高解像度のキレイな映像で録画するためには、レコーダーの解像度がカメラの解像度に対応している必要があります。例えば、防犯カメラの解像度が4Kであれば、レコーダーの録画解像度も4K対応を選びます。

こちらは、カメラの映像品質に対応しているレコーダーで記録した映像画像です。

一見、画質に違いは無いように見えますが、拡大すると画質の違いが分かります。

レコーダーがカメラの解像度に対応している場合、カメラが捉えた映像品質をそのまま記録できるため、高解像度な映像は拡大しても細部まで鮮明です。一方でレコーダーがカメラの解像度に対応していない場合、希望通りの映像が録画できなかったり、映像が表示できない場合もあります。

参考:4K(800万画素)対応のレコーダー一覧

◆ 高解像度化が進んでいます。

防犯カメラの映像は、数年前までは、フルHD(2メガ、200万画素)が主流でしたが、最近では500万画素(5メガ)が主流になりました。さらにモニターの大型化に伴い、カメラの解像度も、800万画素(4K、8メガ)、1200万画素(12メガ)など、どんどん高解像度化が進んできています。

◆ 解像度とは?

防犯カメラの映像が鮮明に見えるかは、映像の解像度で決まります。解像度は、1インチ枠の中に表示される光の点の数を示す数字です。数字が大きければ大きいほど、映像が鮮明になり小さければ小さいほど映像が粗くなります。

フレームレート

高解像度の映像を録画する場合は、録画フレームレート(録画速度)や再生フレームレート(再生速度)の処理能力も大きな選択基準になります。

フレームレート(フレーム数)は、1秒間の動画で見せる静止画のコマ数のことで、単位は「fps(frames per second)」で表します。一般的にアニメや映画は1秒間に30フレーム(コマ)で構成され、パラパラ漫画のように連続して1フレーム、1フレームが表示されるため、人間の目では動画として認識されます。フレームレートが高いほど映像が滑らかになり、低いほど映像がカクカクした動きになってしまいます。

では、フレームレートは高いほどいいのでは?と思うかもしれませんが、高く設定するとデータ量が重くなるデメリットもあります。そのため、フレームレートはカメラの用途や目的に合わせて設定することが必要です。

一般的なレコ―ダーとしては、各カメラを同時に15フレーム(/秒)録画でき、15フレーム(/秒)再生することができれば、十分な性能と考えられますが、被写体が速く移動する場合は、高いフレームレートが必要です。

例えば、走っている人物や走行中の車両の撮影では、フレームレートが低い、5fps、10fpsの場合、人物・車両ともに動きがカクついて、ぎこちなく見えます。一方でフレームレートが高い30fpsの場合、滑らかに見えます。

ただし、より高速で走る車両などを捉える場合は、60fpsや120fpsのものも検討するといいでしょう。

まとめ

高解像度カメラを設置する場合には、カメラの映像品質に対応したレコーダーを選ぶことが大切です。ご紹介した「解像度」「フレームレート」を確認し、カメラの映像品質に対応しているレコーダーを準備してみてください。

なお、防犯カメラは画質の良さだけを追い求めてしまうと、用途や予算に合わない事もあります。目的にあった設置・運用ができるよう設置条件に最適な画質のカメラとレコーダーを選ぶことも大切です。

解像度やフレーム数で迷った場合には、弊社までご連絡ください。設置環境や目的に最適な機器の選定、設置プランをご提案させて頂きます。ぜひお気軽にご相談ください。